聖トマとは

聖トマとはイエス・キリストの弟子の一人である。


ヨハネによる福音書(聖書)によると当初、トマはイエス・キリストの前で弟子たちに向かって「私たちも一緒に死のうではないか」と語るほど勇敢な面を持ち合わせていた(11章16節)。しかし、イエス・キリストが十字架に架けられ死んで、復活した後、弟子たちのもとに来られた際、そこに居合わせなかったため、他の弟子たちが「私たちは主を見た」と言っても「私は決して信じない」と語り復活の信仰は持てなかった。そこでイエスはトマのもとに来て、イエスご自身の手を見るよう、また、そのわき腹に手を入れるよう促され、ついにトマは「私の主、私の神よ」と復活したイエス・キリストへの信仰を宣言するに至った(20章24節~28節)。


その後ティベリアス湖でも復活されたイエス・キリストと出会った聖トマ(21章1節~14節)は言い伝えによるとインドで宣教活動に従事し、殉教したとされている。


カトリック教会では7月3日を聖トマの祝日と定め、当学校法人でも法人全体で特に祈り、教職員の研鑽を深める日としている。